自然栽培小麦&自然栽培大豆の研修を開始しました
南阿蘇村は自然栽培のお米を作っている先輩農家さんはたくさんいらっしゃるけど、自然栽培の小麦・大豆で営農されている農家さんがいないので、今年度から足を延して菊地の方(南阿蘇から車で約1時間)で研修を受けいれていただけることになり、現在週1で研修に通っています。
農業現場経験1年のひよっこぺーぺーにも満たない私を、快く受け入れてくださったのは自然栽培米に取り組まれて40年以上の大ベテランの冨田親由さんとご家族のみなさんです。
今では息子さんに経営を譲られていますが、息子さん娘さんと一緒に現役で作業されていて、なおかつ現代農業などを参考に今でもさまざまな管理方法を試されており、長年の経験があってもチャレンジ精神を忘れない柔軟な姿勢がとても刺激になります✊
冨田さんの主軸は自然栽培米ですが、それに続き自然栽培小麦、自然栽培大豆、自然栽培の野菜もご家族で手がけていらっしゃいます。
こちらの春日ぼうぶらというかぼちゃは、甘味も少なくあまり美味しくない在来種だったようなのですが、種継ぎをするようになって甘みも増し、さらには病気にとても強くなったそうです。
かぼちゃに出やすいうどん粉病がでなく、生育も早くてとても強いとおっしゃっていました。
今年はこのかぼちゃを使ったスイーツも開発するかもしれないとのことです🎃
畑の広さに対して春日ぼうぶらの株数が数える程しかないのですが、全盛期には畑全面にしげるそうです😲
12日後の春日ぼうぶらの圃場が上の写真で、雑草もすごいですが、春日ぼうぶらも1メートルほどツルを伸ばしていて勢いがすごいです。
上の写真のさつまいもの畑には、畝間に燕麦を蒔いて雑草対策をされています。燕麦が枯れてきた頃に倒すだけだそうですが、隙間にどうしても生えてくる雑草は抜いて取られているようです。
冨田さんは食べるものだけでなく、綿(コットン)も自然栽培で育てていらっしゃいます。
コットンはお金にならないとおっしゃられていますが、”遊び”として栽培されていて、このほかにも畑には自家用の里芋、落花生、にんじん、ミニトマト、四角豆、柿などがあり、畑仕事を楽しんでおられる姿が本当に素敵です✨
”遊び”の部分だけではなく、農業経営の軸として冨田さんは自然栽培のお米、小麦、大豆で加工品も作って販売されています。
大豆は味噌、納豆、雑穀に混ぜたり、お米の規格外のものは味噌の原料として麹に加工したり、小麦は麺類の原料として使ったり、付加価値をつけて販売することも重要視されています。
このように、こだわりを持って生産した穀物、作物を加工・販売し、畑では自給用の作物も作り、食卓の食べ物も賄うことのできる生活が究極の贅沢だと感じており、そんな生活をされている冨田さんご家族が羨ましい限りです!
もちろん、初めのころは生活するために慣行栽培のメロンをされていたり、ここまでの道のりは決して簡単ではなかったと思います。
この日いただいた昼食には自然栽培のミニトマト、自然栽培米のおにぎり、自然栽培のじゃがいもときゅうりを使ったポテトサラダ、自然栽培のきゅうりの漬物、と、これ以上ないありがたいお食事でした😋
このように目標とする農家さんの元で研修を受けさせていただけることに感謝し、精進して行きたいと思います💨