変わり種の麦、オーツ麦を栽培してみた

もともと野菜の少量多品目での就農を目指していた私ですが、小麦・大豆・蕎麦などの穀物をメインにしようとシフトチェンジしたのが昨年で、その諸々の理由がありまして…

それが、

①私の目指す栽培方法が自然栽培(無肥料・無農薬)なため、野菜類より穀物の方が育てやすい

②栽培面積を必要とするので、農業従事者の高齢化により増加する耕作放棄地の再生に繋がりやすい

③穀物は収穫後の調製過程が多く大変だけど(脱穀、乾燥、製粉など)、その後の加工の幅が広い(発酵食品、パン、麺、粉、シリアルなど)

④小麦アレルギー、輸入する際のポストハーベスト、遺伝子組み換えや枯葉剤の使用など、食の安全に関わる消費者の関心が集まる品目である

といったことから、穀物の方が面白いかもと思い、自然栽培での穀物農家へと志を改めることになりました。

その中でハーブ栽培の研修中に、研修先の関連するハーブティーのお店でオーツミルクを使ったカモミールミルクティーを販売していると聞き、オーツ麦のことはほぼ何もわからないけどオーツ麦を栽培してみたら面白いのでは!?となって10日もたたないうちにオーツ麦の播種をすることに。

手押し播種機を使って播種
手押し播種機を使って播種

オーツ麦は日本では"燕麦(エンバク)"という名の方が聞き馴染みがあり、主に緑肥、そして牛や馬の飼料として栽培されています。

食用のオーツ麦としては、北海道の方で会社が生産しているようですが、個人の農家として生産されているところはほぼない!

それが面白いところではあるのですが、なんせ食用の種が販売されていなかったので、今回は緑肥用を5種類、実験栽培用(用途不明😅)として売られていたものを1種類、種用ではなく食用で売られていたオーツ麦を1種類、合計7種類のオーツ麦を蒔きました。

手押し播種機ゴンベエ
手押し播種機ゴンベエ

いい感じに数粒づつ種が播種機のベルトの穴に入っていますが、オーツ麦でも種類によって種の大きさが全然違っていて、大きめの種は穴に入らずうまく種が落ちませんでした💦

オーツ麦の種の大きさの違い
種の大きさが結構違う
播種後の圃場の写真
播種後の圃場の様子

播種したのは、少し遅めの11月28日。通常、小麦でいうとこの地域だと11月下旬〜中旬播種くらいだと思うので、適期を逃したけれど、大丈夫でしょう!

播種後84日目の2月20日の写真が下の写真です。

播種後84日目

真ん中の部分は、種がうまくまけていないところで、綺麗に生えていません😕

播種後173日目
播種後173日目

いきなり飛びましたが、播種後173日目の5月27日はおおきくなり穂も生えそろっている状態です。こう見ただけでも、色や背丈の違いが一目瞭然で面白いです。

穂の大きさの違い
穂の大きさがこんなにも違う

穂の大きさも全然違っていて、面白いです!が、この差によって味や加工の具合がどう違ってくるのか全くわからないのが怖いところです😱

6月7日のオーツ麦
6月7日のオーツ麦

6月に入ってから、色づき始めました。ただ、梅雨の雨で倒伏しているものも結構あり(後で聞いたらイノシシに倒されていたようです😅)、これから鳥にも食べられそうで、果たして無事に収穫できるのかヒヤヒヤです。

収穫したら、それぞれの品種の違いを見てみたり加工の試作をしたいなとワクワクしています!

私たちは南阿蘇という地に力強く深く根を張る樹に、たくさんの希望の果実(ベル)を育てていきたい。

まだまだ小さいけど、一つの希望の果実が実りました。

(希望の果実 / 4つ)

変わり種の麦、オーツ麦を栽培してみた” に対して1件のコメントがあります。

  1. 古賀 淳子 より:

    私も雑穀の栽培に興味があります、特にオーツ麦

    収穫や脱穀とか何もわかりません
    オートミールは何故平たいのかとかも

    娘はアレルギーの為主食がオートミールです
    安全な穀物を食べたいです、ぜひとも
    頑張ってください!

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