日本の綿自給率を上げるため棉(綿・コットン)の栽培に挑戦

3月某日に、とある綿の栽培説明会に参加してきました。

その説明会は、オーガニックコットン製品を取り扱う会社が10年以上続けている国産綿栽培プロジェクトの活動の中で、綿をオーガニックで生産してくれるパートナー生産者を募集するために、興味のある有機農家さんや自然栽培農家さん向けに、プロジェクト立ち上げの背景や目標、綿の栽培方法や買取価格/条件などを説明するというものでした。

白、緑、茶のストライプのフェイスタオル
会社の販売する無染色、綿の3原色(白、緑、茶)のフェイスタオル

もともと、そこのオーガニックコットン製品を出産祝いの時には必ず購入していたほどファンでしたので、とりあえず話だけは聞きたいと思い参加した説明会で、プロジェクト設立や国産綿自給率向上に対する思いなどをお伺いし、感銘を受けたところ、今年から試験的に綿の栽培をしてみることにしました。

その説明会には、綿を栽培して糸まで紡いでいる強者の先輩農業者の方もいらっしゃいました🧵

綿と糸つむぎ
昨年収穫の綿と紡いだ糸

そもそも、私たちの着ている服は、畑での綿栽培から→糸→布→服と相当な時間と労力(機械)と物流コストがかかっているのに、売られている服は安かったりします。

スーパーに並ぶ野菜ですら、野菜の栽培に関わるようになって、この野菜を栽培するコストと労力を考えるとこの値段は安くないか?って思うことが増えたのですが、服に関してはそのギャップがさらに大きいと感じます。

その中で、現在0%と言われている国産綿の自給率を上げるために、このプロジェクトを通してみなさんに国産綿の現状について少しでも触れてもらうきっかけになればとの思いで、綿の播種を5月に行いました(まだ途中💦)!

綿を栽培する場所は、塩井神社&水源の一番隣の元水田です。参道の横にあるとっても気持ちの良い畑です。

鳥居と畑
鳥居と綿畑
神社と水源
塩井神社と水源
鳥居と畑
塩井神社鳥居と周辺の畑

ここの神社周辺の田んぼは以前は塩井社水源の水を利用してお米が作られていましたが、2016年の熊本地震以降は水源の水量が減ったためにお米を作ることができなくなり耕作放棄地となっていました。

それを数年前から落花生オーナー制として地元の人が活用・管理していたところ、そこの1枚を今年は綿の栽培に使わせていただけることになりました。

4月から畑を耕耘して、マルチを貼り、5月の播種時期に向けて準備をしてきました。

マルチを貼る様子
マルチャーを使ってのマルチ貼り
播種穴を開けた畝
畝間に水が溜まるくらいの水捌けの悪さ

もともと田んぼだったので、とっても水捌けが悪く、裸足で作業しています😅

綿は乾燥気味がいいとのことなので、1回目の除草の時に畝間に溝を切る予定です。

綿の種
綿くりして綿の繊維を取り除いた種

今回、播種する綿は3種類。

大陸綿(洋綿)の鹿田山と吉田、アジア綿(和綿)の信州。

1箇所に3粒蒔いた様子
種を離しての3粒蒔き

3粒蒔いて、後に1本に間引きします。

播種作業
土が濡れているため、素足&素手
茶綿のコットンボール
茶綿のコットンボール

友人からいただいた茶綿も10株ほど植えることに。

これは周りに繊維がついた状態で植えてみます。

こうすることで、保水できて発芽率も高くなるのかなと推測しますが、逆に周りの繊維が水を弾きそうだなとも思っています。

ソーラークッカーで焼き芋
ソーラークッカーで焼き芋

この日は天気がよかったので、ソーラークッカーを持っていって作業現場で焼き芋を焼きました🍠

焼き芋の断面
この日の焼き加減

この日は1時間半ほど日に当てていましたが、焼き加減抜群でした👍

焼き芋でおやつ休憩
焼き芋休憩

来年からの営農を見据えて、綿はお金にはならないとは言われますが、夫婦でワクワクするような取り組みの1つになればと思っています☺️

綿を摘む収穫が楽しいようなので、すでに待ち遠しいです😄

私たちは南阿蘇という地に力強く深く根を張る樹に、たくさんの希望の果実(ベル)を育てていきたい。

まだまだ小さいけど、一つの希望の果実が実りました。

(希望の果実 / 2つ)

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