古代小麦の播種
もともと少量多品目の栽培を目指し農業の道に入った私ですが、小麦の可能性を感じ小麦の栽培(+他穀物)に方向転換しようと思ったのが2022年の10月ごろです。
だけど私が就農する南阿蘇では、雨量が日本でも年間を通して多いことと梅雨入りが比較的早いことから、湿気の苦手な小麦の栽培に適した地域ではないと何度も耳にしました。
そのような条件でも、実際に南阿蘇村で有機小麦を栽培されている農家さんも何件かいらっしゃるので、とにかく挑戦してみようと思い、使わせていただけそうな畑の一部に種を撒くことにしました。
まずは、ひまわりや背の高い雑草が生えていた畑だったので、ハンマーナイフモアで草を刈り倒しました。
畑の整備と耕すこと自体は9月に終わっていたため、11月の小麦の播種の時にはモサモサだった雑草の残骸は、概ね分解されていました。
今回その畑に撒いた小麦の種は、現代で栽培されている品種改良された現代小麦の原種とされる、スペルト小麦、アインコーン小麦、エンマー小麦の3種類です。
メルカリで購入した、北海道産籾付きのスペルト小麦の種です。もみがついているため、手押しの播種機ではうまく種が落ちないので、こちらは手で撒きました。
アインコーンとエンマーは、上の写真のような状態だったため、手で押して種を等間隔で落としてくれる機械(ゴンベエ)で種まきしました。
私たちは南阿蘇という地に力強く深く根を張る樹に、たくさんの希望の果実(ベル)を育てていきたい。
まだまだ小さいけど、一つの希望の果実が実りました。
(希望の果実 / 1つ)